桜島の穴ポコ [廃墟&近代化遺産]
桜島
ご存知の通り
活火山でございます
島は何処もかしこも溶岩がゴロゴロです
今回はこの桜島に残る
遺構を見るためやってきたのだけど
あっ!
噴火した・・・
ゴゴゴゴゴォーー!
って地響きが・・・・
こう言うのを見てると
自然の怖さと人間の小ささを実感できます。
風向きがこっちだったら
火山灰降って来たかも。
そんな熱く活動する桜島に
旧日本海軍の穴ポコがあります。
太平洋末期に作られた
海軍第五特別戦隊の司令部だ
こんなところに穴掘ったら
マグマがピューーって出ちゃうんじゃないかと
変な妄想をしてしまいます。
穴ポコの内部はダンジョンのように
なっていて総延長は650mにも及ぶようです。
火山に穴を開けているので
なんだか中は熱そうなイメージですが大丈夫なのかな?
で、懐中電機はしっかり装備しているのですが
入れないんだなコレが・・・(汗)
道路に面した側に入口が
数ヶ所あったようだけど
こんな感じでノックすら中に聞こえない
塞ぎっぷりです。
その中の一つはこんな風に
少しだけ中が見えるけど・・・
換気用に開けているものと
思われます。
唯一最初の入口だけが
入れるドアが付いているけど
南京錠で閉ざされとるのだ。
仕方無いので
扉に顔をくっつけて
覗くとするかぁ!
なるほど~!
奥は深そうだね。
水道が見えるけど
当時からの奴か?
(戦後に誰かが住んでいたのかも)
仕切られた奥には通信室や
魚雷庫などがあったようだけど
もし入れてもやっぱり怖くて
奥まで入れそうにないな。
アメリカの本土上陸に備えての
末期の基地なので基地を形勢している
素材もややお粗末です
中は覗いたので
他に残ってる物はないか探すと
井戸があったよ。
みたまんま井戸ですケロ
と、言うわけで桜島の
海軍の遺構からお送りいたしました。
行く人はココ ↓
僕を喰ってる恐竜の場所だよ。
目印は桜島フェリーと
基地の上にある桜島自然恐竜公園です
この恐竜公園は
なかなかオモロイぞ
まぁ、面白いかどうかは
その人の遊び方にも寄りますケロねぇ~!
赤煉瓦です。杵島炭鉱の発電所跡 [廃墟&近代化遺産]
佐賀県北方町
国道34号線を僕は走っている
国道沿いにこんな怪しい残骸が残ってるので
目指す物件は近そうだ。
国道を少し進むと
大町町へ入り
そこから山手の路地を進んでみる
ホラ!
見つけた!
炭鉱の名残を色濃く残す
杵島炭鉱の発電所跡が見えてきた。
この大町町は杵島炭鉱で栄えた町で
ボタ山から発電所周りは
古い建物がまだ沢山残っています。
木造の商店街や炭住のような
家がまだ残る中
山手から街を見下ろすように
杵島炭鉱の発電所跡はありました。
明治42年から操業を開始し
昭和44年に閉山してからは
廃墟の道を歩んできたが
現在は煉瓦館として姿をとどめているようだ。
煉瓦館として保存はされているけど
廃墟だった頃の風合いを残してて
とっても好感の持てる残し方です。
煉瓦には絶対ほしいアイテムである
蔦も程よく残されてて素敵です。
建物の外周を回ると
発電所だっただけあって
送電線用の碍子が残ってる
鉄のパーツの錆び方が
過ぎ去った年月を物語っていますね。
もうネジ山も無くなっちゃっています。
何かのプレートなどを固定していた
ボルトだろうね。
窓や入り口部分はアーチ状にはせずに
上部は石を配置するパターンみたいです
小さいけど
煉瓦の色と古い表面の煤け具合が
丁度良いな。
民家に囲まれて全体像が見えにくいけど
人の家の玄関ギリギリまで下がって
全体を・・・
何のひねりも無いシンプルな建物だよね。
で、誰もいなさそうだけど
中はどうなってるんだろうと
入り口へ回って見ると・・・
そう言うことらしい。
なので遠慮なく扉を開けて中へ
う~ん、廃墟チックなこの
漆喰の剥げ具合が最高じゃないですかっ!
天井付近には
発電所らしく碍子がびっしりと
付いたままです
電線は無いけど
これを見ると発電所だね
おそらくこの建物の中にタービンがあって
山の下にあった杵島炭鉱の
機械などを動かす電力にあてていたのでしょう。
中は小さいながらも当時の写真などを
展示するギャラリーになっていて
創業時の発電所の写真もありました ↓
こうやって鉄塔や電線が張り巡らされているところを見ると
説明が無いでも発電所と判りますね。
その写真の横には炭鉱でよく見る
凸電 ↓
杵島炭鉱のどの部分で走っていたか判らないけど
石炭を運ぶトロッコだよね。
その写真の横はもう住宅地になろうとしている
ボタ山の風景 ↓
ボタ山の大きさから見て
結構な量の石炭を産出していたものと思います。
と、大町町に唯一のこる炭鉱遺跡から
廃墟ハンターがお送りいたしました。
これで屋根が無ければ
100点なんだけどな・・・なんて思ってしまう
赤煉瓦萌え萌えの発電所はココ
日本三大銅山「吉岡鉱山跡」 [廃墟&近代化遺産]
岡山県高梁市成羽町
大昔から銅の産地だった
吹屋地区のはずれに
近代の銅山の遺構が残っていました。
吹屋銅山の一つで
吉岡銅山跡です。
古くは奈良時代から銅の産出をおこなっていた
場所だが近代に入り三菱の資本が入って
さらに規模を拡大したその鉱山の名残です。
残っている遺構のほとんどは
銅鉱石を精製するときに出る
鉱滓(からみ)煉瓦で出来ています。
赤煉瓦も大好きですが
見れる場所が限られてるし
このからみ煉瓦の色合い風合いとも
赤煉瓦以上に萌えるアイテムなのでございます。
坑口も山の斜面に残ってるいるようだけど
藪が深くてあまり散策は出来ないよ
このトンネルのようなものは斜坑かとおもったけど
地下に向かって無いし何だこれ?
そのまんまトロッコか何かのトンネルだったのかも
しれない。
このトンネルの横の山は
ズリの山でした。
岩石コレクションしたいところですが
もうみんな目ぼしい鉱石は拾われちゃってるでしょうね。
辛うじて案内板がある鉱山跡ですが
荒れた原っぱになっていて
その奥にシックナーらしきものを発見!
これもからみ煉瓦で出来ています。
四国の別子銅山が東洋のマチュピチュと呼ばれているけど
ここは岡山のマチュピチュといったところしょう。
(規模が負けてる気はしますが・・・)
丸い遺構の上に登って見ると
やっぱり丸い水槽のような形になっています
有るべき装置は既に無いけど
恐らく鉱山から出る排水の前処理に使っていた
シックナーでしょうね。
槽の下部には
排水用の穴が開いています。
そのシックナーの上から
鉱山を眺めてみます
燃料庫か
貯鉱庫の跡でしょうね。
何かの土台がしっかりと残っています。
何かの機械がくっ付いていたのかな?
上から見えていた穴ポコも
覗いてみます。
草で深さが判らないので
落ちないようにね。
主にからみ煉瓦とコンクリートで出来た
鉱山の遺構ですが
その横には赤煉瓦の遺構も残っています
ほとんぞ残骸って感じで
本来は何だったのかとかは
さっぱりわからん。
で、これは煙道です ↓
案内板が建っていましたので
煙道で間違い無いです。
普通は煙突なんだけど
山奥の鉱山でたまに見る煙突で
斜面に筒を這わせた形状の煙道だよ。
その煙道の奥は
草ボウボウで入れないけど
ちょっとだけ草をかき分けて入ってみると
足元にはからみ煉瓦の塊が落ちていました。
煉瓦というよりブロックです
重くて持って帰れそうにありません。
(これをバイクに積む気か?)
これ以上奥へ行くと
熊と出会いそうなので
引き返しました。
最初の原っぱまで戻ると
敷地の端に沈殿池があります
学校のプールくらいかな?
槽に中は現在は草だらけです
排水口側へ回ってみると
煉瓦の組み方がカッコイイです
塞がれていますが
池と通じる穴だったのだと思います
閉山したのが昭和初期らしいので
上には草が生えて
どんどん遺跡化していってるようです
いや~!
素晴らしいですね。
一人じゃ熊が出そうで怖いけど
ここはなかなか素敵なスポットでした。
一応吹屋ふるさと村の観光地図には載っているけど
とても誰も来そうにない辺鄙な場所にあるので
かなり探検気分が味わえますよ。
岡山のマチュピチュはいかがでしたでしょうか?
繁栄と衰退。
過ぎ去った歳月をヒシヒシと
感じれる吉岡鉱山からでした。
苔と落ち葉と離合不可能な道を
行く気があるならココ
ご安全に! 入ります笹畝坑道 [廃墟&近代化遺産]
ベンガラ
岡山県の吹屋で生産されていた
銅鉱山から産出される副産物から
出来る紅色の顔料です。
吹屋ふるさと村にある
ベンガラ館の建物の
赤い外壁がその弁柄です。
銅鉱山から出る磁硫鉄鋼を酸処理すると
生成される沈殿物の酸化第二鉄が
この吹屋地区に莫大な富をもたらせました。
近代に入って化学肥料から弁柄が作られるようになると
急激に衰退していって生産は終了するのですが
この施設は当然その当時のレプリカです。
栄えていた頃は
工場が4ヶ所もあって
山奥のたたら製鉄を思わせる風景だったようです
↑工場の前にある四角い棚が
干棚と言って酸のぬけた赤い酸化第二鉄の沈殿物を
薄く延ばして乾燥させているところだと推測されます。
写真はこの場所なのかどうかはわからないけど
ほんと山奥の谷間にある工場だったようです
昭和49年までは生産していたようですが
身の回りに弁柄って見たこと無いんだよね。
(気付かなかっただけ?)
それではその原料であった
磁硫鉄鋼を産出していた
吉岡銅山の笹畝坑道へ行ってみよう!
この吹屋にはいくつかの銅鉱山があって
この笹畝(ささうね)坑道はその中の
吉岡銅山の初期の坑道を
観光坑道に整備したものだ。
銅山の歴史は古くて
807年に開山だったようで
僕は生まれてなくて前世のカブトエビだった頃だと
思います。
え~っと、800年代って何時代だっけ?と
思うような大昔からの鉱山で
近代に入ると三菱資本が入って
この様な大きな鉱山へと成長していったみたいです。
それでは1972年の閉山まで
黄銅鉱や磁硫鉄鋼を産出していた
穴ポコへ黄色いヘルメットを借りて
入ります。
入口はとっても鉱山らしい木組みですが
これは観光用に整備された時の
ものでしょうね。
少し奥へ進むと岩盤むき出しの坑道に
なっていきます
結構天井が低くて
頭をかがめて地面を見ながら歩くけど
地面の横の溝にはこんな水が・・・
いわゆる鉱毒水でしょうか?
こういった水が何時までも出るのが
鉱山の悩みの種なんだよね。
更に奥へ進むと
観光整備中の物かどうか
不明だけどドリルの痕がいっぱいあります
こういった穴を見ると
巨大ゲジゲジがいそうで
怖いのだ。
この観光用の坑道は
奥行き320mあって
その先には行き止まりの坑道や
立ち入り禁止の坑道がいくつもあります
積み出し方法は
何だったんだろう?
よくトロッコに軌道の跡などを
観光鉱山では見るけど
ここは人力か?
展示してるお約束の
リアル人形は江戸時代って風貌でした。
そして奥の坑道には
もう一つのお約束である
お酒の貯蔵庫がありました
大吟醸ですって・・・
貰った時しか飲めない
お酒だ。
それではまた
首を曲げて外へ出ましょう
出口側はかなり山の上側からヒョッコリと出ます。
何時の間にこんなに
山の上まで登っていたのか不思議な感覚になるよ
雰囲気は出口の方がかなり
鉱山らしくて良いです。
その出口のすぐよこの斜面に
からみ捨て場を発見!
精錬所は別にあったと思うけど
銅鉱石を溶かした時に出る
鉱滓がいっぱいあります。
コレクションしましょう。
観光坑道ってあまりにも整備しすぎて
味気ない穴ポコもあるけど
ここはヘルメットかぶらないと
タンコブが出来るなかなか面白い穴ポコでした。
意外とヘルメットが似合う新しい自分の発見が
出来る穴ポコはココ