馬込天主堂で心を洗おう [廃墟&近代化遺産]
ここに行きます ↓
これ、長崎県の島にあります。
長崎港から
高速船で30分
巨大な造船ドックなどを見てると
アッと言う間に島の桟橋に到着
みなさん、こんばんは
今日の廃墟ハンターは長崎県の伊王島に
上陸しております。
もうすぐ橋が開通するので
島のゆったりとした時間の中で
散策してみたかったので
どうしても開通する前に行って見たかったのだ。
高速船が着くターミナルから
歩いても行ける距離に
目的の天主堂があります。
馬込天主堂(まごめてんしゅどう)
この伊王島は沖之島と伊王島の2島で
出来ているのですがこの馬込天主堂は
沖之島側に建っているので
沖之島天主堂とも呼ばれています
「教会」というよりも
長崎にある教会はみんな「天主堂」って呼んだ方が
イメージに合う気がするよ。
さぁ、一緒に心を洗って下さい。
(僕は綺麗ですけどね)
造りはやや近代的な
鉄筋コンクーリート構造の
ゴシック様式の天主堂です。
まだキリシタン弾圧の余波のあった
明治4年(1871年)にこの馬込に信者が集まり
明治23年(1890年)にはマルマン神父の手により
煉瓦造りの天主堂が完成しました。
しかしその煉瓦の天主堂は
昭和の初期に相次いで襲った台風により
昭和5年についに一部が倒壊してしまったのでした。
こうして使用不能になってしまうのだが
信者の信仰は熱く
翌、昭和6年(1931年)の10月には
現在の天主堂が
建ったようです。
また倒壊などの悲しい事態にならないように
鉄筋コンクリートで造ったのでしょうね。
倒壊してしまった天主堂は
煉瓦造りだったと言うことで見れなくて残念だけど
恐らく同じマルマン神父が手掛けた
佐世保沖の黒島にある黒島天主堂に
似ていたのかもしれない。
小さな島なのに
凄く立派な天主堂だと思うけど
長崎らしい風景と言えます。
教会のすぐ裏はもう斜面になってるところも
長崎らしいでしょう?
で、中に入って見たかったのだけど
入れないようなので
表にあったステンドグラスを見てみます。
シンプルで色使いが好きだな。
肝心の内部のステンドグラスが見れずに
残念でしたが
鍵は掛って入れないけど
窓ガラスから覗けます。
白を基調としたとっても
明るい内部になっています。
三廊式で
天井はリブ・ヴォールト天井だよ。
もっと細かく見たかったけど
入れないので諦めて
再び外観を・・・
天辺を見ると
タイル張りみたいだよ。
んじゃ、正面から
裏へ回って見ましょう
コンクリートの特性を活かした
とっても複雑な意匠を採用しているようだ
棟梁泣かせだな・・・コリャ
外壁はしっかり色を塗られているけど
上から見ると
コンクリートであることが良くわかります。
正面から見た
シンメトリーを効かせた
ゴージャスな見た目も良いけど
裏から見る教会らしい風景もなかなかよろしい
海を見ながら建ってるって言うのが
良いよね。
んで、この裏からの写真を
裏の空き地から撮ってるんだけど
その空き地にこんな物が ↓
このお釜はもしかして・・・
五右衛門風呂だ!
何故か長崎の空き地では
この五右衛門風呂がよく転がってるような気がします。
僕は少年なので知らないけど
五右衛門風呂ってこう言うのだよ ↓
(懐かしい絵だ)
僕が入って教えてあげます。
蓋は沈めて底に敷いて使わないと
取っ払って入っちゃうと火傷するよ・・・らしいよ。
その五右衛門風呂が転がってる
高台から周りを見ると
景色が良いです。
香焼方面 ↑
あのカーブの先に
橋が架かっています。
そして外海方面 ↓
う~ん!
良い眺めだね。
元は炭鉱の島だったけど
今はリゾート地として有名な島になっています。
そんな訳で
みなさん、心が綺麗になりましたか?
まだなって無い方は
僕と一緒にぞうぞ
「世界が平和でありますように!」
「グリーンジャンボ当たりますように・・・」
では、最後に
何時ものイメージUP作戦で
伊王島のニャンコを見つけて来ました。
燃える闘魂を持った
ニャンコ達でありました。
次回は島の先っちょへ行くよ
「つづく」
海の中の標的 [廃墟&近代化遺産]
大分県宇佐市の干拓地
掩体壕が点在するまっ平らな平野の端っこには
堤防があってその向こうは豊前海だ
案内板があるのに無視して
わざわざ堤防の斜面をよじ登らないといけない
所を選んでアプローチするのが
廃墟ハンター流なのだ。
(案内板があるなんて知らなかったぞ・・・いつの間に出来た?)
で、何の案内板があったかというと
宇佐海軍航空隊が使用していた
海の中の爆撃用の標的の跡だ
丁度通りかかった時に
干潮に近そうだったので
寄ってみたのだけど
見えるかな?
沖合い1.2kmほど先にあるのだけど
見えるでしょう?
て、こんなのマサイ族の視力じゃないと無理か
じゃ、ちょっとだけズーム!
ビヨ~~~ン!
(↑ズームしている音)
ほら、あの土管の頭みたいな奴だよ。
何度か見たいと思っていたけど
満潮だったり場所がズレてたりして見れなかったのです。
たまたま案内板じゃない所だけど
運良く海に下りれる階段が
あったので歩いて少し近寄ってみようと思います。
干潟みたいだったので一度車に戻って長靴に履き替えようと
思ったけど堤防の斜面の上り下りが面倒なので
そのまま少し歩いて見ると
意外とスニーカーのままでいけそうだ。
少し潮が残ってる場所は石がゴロゴロとしている場所を
選んで歩けば意外と先まで進めそうな気がするよ。
で、先まで行ったけど
流石にこの先は長靴が無いと無理だね。
(履いてくればよかったかな?)
まぁ、望遠があるのでここからでもで良いでしょう
ビヨ~~ン!
う~ん!
結構大きい?
蜃気楼のように沖の船が沈んで見えますが
この円柱が爆撃訓練用の標的です。
敵艦の心臓部を想定しており直径は10mほどで
この輪っかの中に命中させると
ご褒美にお酒がもらえたそうだ。
今では海鳥の休憩所になっているようだけど
周りにしか留まっていないので
真ん中は穴状になっているのでしょう。
留まってるのは鵜かなぁ?
ちょっと横移動したら
もっと近付けそう陸地があるのでそっちへ
歩いて見ます。
砂が盛り上がって水が無いところを選んで
調子に乗って歩いていると
それは起こった・・・・
ズボッ!
ウギャ!
ズボッたぁ~~!
(↑北九州弁です)
靴の中までグジュグジュなんですケロ(泣)
オマケに砂も入って
歩くとジョリジョリします
しかも両足・・・ミタイナ
仕方が無いのでこれ以上進むのを諦めて
グッチョングッチョンいわせながら
標的のウォッチングを続行
(廃墟ハンターはこれくらいでくじけない)
丸いメインの標的の周りには
敵艦の大きさの目安を測るための
円柱が立っていますが
波に削られて今にも倒れそうです。
(奥の奴はすでに倒れとるよ)
この円柱の枠内に爆弾が入ればとりあえず
ご褒美範囲だったようです。
(ダーツみたいなもんか?)
とりあえず一番得点が高かったのが
この中だね ↓
じゃ、戻ろうか・・・
足がキンキンに冷えてきたし
では、最後に・・・
平生の回天基地跡 [廃墟&近代化遺産]
山口県熊毛郡平生
上関へ向かう半島の付け根に
何の案内板も無い阿多田交流館の前に
回天を発見!
僕もこの平生にこんな展示している場所があるなんて
全然知らなくて
偶然見つけてビックリしました。
見えている不気味な黒い奴は
人間魚雷と呼ばれていた「回天」
この平生にも基地があったらしいので
その跡地を見に来ただけだったけど
こんな展示施設があるって知らなかったので
早速寄り道して見学してみたけどこれはレプリカみたいだね。
レプリカとはいえど
マークや潜望鏡もきちんと作っています。
敷地内を見渡すと
これは回天を運んだ台車か?
土台の形から見て
回天を運んだ台車で間違いないでしょう。
(案内板も無かったけど説明版も無いよ)
台車を見るとこれはブレーキかな?
フットブレーキだな。
車体には「1909」と書いているので
1909年製ってことでしょう。
さらに敷地内を見渡すと
墓!?
ほんと墓かと思ったけど
どうもこの半島へ通じていた旧櫻橋の
欄干を保存しているらしい
交流館なので中は
公民館みたいになっているのかと思って
入らないでそのまま行こうかと思ったけど
トイレを借りようと思って入ってみたら
回天の資料室になっていました。(タダです)
戦時中に使っていた軍服や
小道具などを展示しています。
館内の壁にはまだ塩田だったころの
阿多田地区の写真が掲げられています
昭和15年 ↑
まだ湾内の船は帆船が多いね
目立つ煙突は多分塩田だと思うよ。
そして昭和23年 ↓
塩田健在です。
平和な風景が旧日本海軍により
水中特別攻撃隊の訓練・出撃基地が出来て
飛び出た半島の森が半分そのまま無くなっています。
そして終戦を向かえ近代に入って昭和58年の阿多田 ↓
まだ兵舎などは残ってるけど
造船所が出来て塩田が無くなっちょる
湾内に浮かんでるのは材木かな。
で、現在は更地になってしまって
何も無いけど壊す前の兵舎の写真 ↓
なんで廃墟ハンターが行く前に
壊すかなぁ~!
交流館から出ると
目の前がその基地の跡なのだけど
何にもないんだよ
戦後に出来た工場があるだけ
半島の先端まで行けば回天の壕の跡などがありそうだけど
かなり歩かないといけないようなので
半島の先ではなくて根元にある山側を散策してみると
穴ポコ発見!
壕の前にでっかい壁があるので
防空壕か燃料庫かな?
鉄の扉にはしっかり鍵が掛っています。
その奥には回天格納庫みたいな
穴がありました。
今は民家の畑の中にあるので
きっと中は農作業道具の物置になってる
ことでしょう。
後は碑などもあったけど
他に何か無いか対岸の本土側も探してみたけど
こんなのしか無かったよ
何これ?
見た感じの古さから見て
戦時中の物だと思うけど
回天とは関係なく何かの工場で使っていた
残骸か?
良くわからないので
カメラを高い位置に構えて
ジャンプしてみた・・・
ピョン!
あっ!
なんか上に穴が開いてる!
どうもこれコンクリート製のタンクみたいだぞ
戦時中の素材らしい石ころが沢山入った
コンクリートの外壁に
錆びたパイプが出ています
こ、ここからだったら
覗けるかなぁ?
嫌だな~!
毎回、こんなのを覗く時って
誰かと目が合いそうで怖いんだよな。
(だったら見なきゃいいのに・・・)
で、好奇心に逆らえず覗いてみた・・・
真っ暗で
ピントが合いませんケロ!(笑)
多分回天には関係ないと思うけど
何故か一番時間をかけて見てしまった
謎のタンクなのでした。
と、言うわけで
今回の廃墟ハンターレポは穏やかな
瀬戸内海からでした。
ほとんど何も残っていないけど
忘れちゃなんねぇ戦争遺産はココ
志布志湾に残る要塞跡 [廃墟&近代化遺産]
霧島連山の新燃岳が噴火する前
廃墟ハンターは鹿児島にいた
響秘密結社の秘密基地・・・
地下ケーブルを介して
地下秘密情報部内にて
秘密通信を傍受解析している
そして秘密結社の
情報網は地球規模をも超え
宇宙まで達したのであった
人工衛星と
秘密巨大パラボナアンテナによって
隠された廃墟の位置を探るのが秘密結社の目的だ
こんなに目立つが
あくまでも秘密基地なのであった。
で、その衛星通信からの暗号を
地下の情報解析ルームで分析し
衛星が示すGPSの座標を追うと
鹿児島県の志布志を示しているようだ。
情報エリアは全世界から太陽系までをも網羅しているが
今回の物件は都合が良い事に日本だった。
早速鹿児島県の志布志市に
秘密結社から一人の廃墟ハンターが
送り込まれた。
日南海岸沿いに南下をした廃墟ハンターは
太平洋に面したR448上で
この廃墟を発見!
入口付近は土砂が積もって
入る気も無いが
奥行きが結構あるようだ。
10mほど奥で一度仕切られていてるが
小さな出入口から更に奥へ行けそうな雰囲気だ。
これは昭和19年に
米軍のオリンピック作戦に対抗するために
旧日本軍の重砲兵第十五連隊が築いた
内之浦砲台跡。
国道沿いにはこの穴しか見当たらなかったが
国道から苔でズルズル滑ってまるで
人の侵入を拒むような
細い道を海側へ向けて入って行くと
案内板が建っていた。
道路は苔だらけでABSが作動しまくりで
恐怖を感じたが
こうして判りやすい看板を立ててくれる
志布志市に感謝だ。
その看板に沿って山道を行くと
一応歩ける状態にはなっている
薄暗い道を数分歩くと
すぐに内之浦の要塞へ到着だ
砲台の施設の一部だが
この遺構はその中のトーチカの跡だな
以前はトーチカがいくつも現存しており
砲台は6ヶ所と7門の高射砲が配備されていたようだ
この周辺に残るほかの遺構の情報は
まだ秘密結社から送られていないため
最初の弾薬庫とこのトーチカだけの調査となった。
この要塞は米国が行うオリンピック作戦である
南九州への上陸を阻止することが目的だったが
その作戦を遂行する前に終戦を向かえ
この要塞の出る幕は無く作戦は中止となったようだ。
とりあえずこのトーチカを調査するが
あの穴から中を覗いてみよう。
しかし秘密結社が送り込んだ廃墟ハンターは
名に反比例するようにビビリなので
しばらく覗くかどうか考えるのである。
誰かがいたらどうしようなどと
考えていると妄想が・・・
やっぱ、誰かがこっち見てるのであります
しかしこんな事では秘密結社の名が・・・
って、事で頑張って覗いてみた・・・のであります
中はこんな感じだ ↓
誰もおらんでよかった・・・のであります
普通はこういった物件の内部は
空き缶や落ち葉がゴミがあるのが普通だが
とっても綺麗なのであった。
とりあえず覗く義務を果たしたので
秘密結社へ帰ろうと思ったが
どうも裏へ回れるようだ。
裏へ回るとトーチカへの入口を発見!
そりゃ、誰かが入るんだから入口はあるよな。
ロープで入れないようになっているため
こっちからも覗くだけ
誰もいないのは確認済なので
普通に覗いてトーチカの調査は終了!
海側へ行けば特攻艇震洋の基地などもあるようだが
道が細くて苔でABSが作動するほどなので
すこし先まで行ったところで調査を終ったのであった。
丁度、Uターンするスペースの所に
海蔵観音と言うところがあるようだ
ジャングルの中にあるので
ちょっと異様な雰囲気だが
子孫繁栄を祈願して作られた観音堂らしい。
無事に国道まで戻り
要塞から見える志布志の海を眺めて秘密結社に
調査書を打電して今回の任務は完了
要塞跡を探しながら亜熱帯の森の中だったので
ついでにキノボリトカゲも探したけど見付かりませんでした。
残念!(秘密結社の生物研究室で飼おうと思ったのに)
最初に出てきた基地は秘密結社の施設ですが
内之浦宇宙空間観測所としてカムフラージュしています。
日本初の人工衛星「おおすみ」を発射した
ロケット基地はココ
(タダで入れます)